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橋詰知志(TOSSいちばん星)
震災後の人々の行動をしり、自分に何ができるのかを考える子どもを育てる。
【教材研究】
東日本大震災
2011年3月11日、東日本大震災が起こった。
児童は、「さよなら」のあいさつをした後だったので、数人が教室で遊んでいただけだった。
テレビを付けてみると、大きな被害を伝える速報が報道されていた。
その報道を見た一人の女の子が、
「怖い。なんでこんなの(地震が)起きるの。」
と言って、泣き出したことを今でも覚えている。
直接の被害はなかったが、離れた場所にいる子どもにとっても、長い時間揺れを経験したこと、
そして地震の被害を見ること、は大きなショックを与えるものだと、再認識した。
ツイッター
「最高の授業をしてみませんか。」
私が入れていただいているMLに、次々に震災での人々の助け合いや、懸命に頑張っている様子が書かれた話が届いた。
児童にその話を聴かせると、本当に真剣に聞いていた。
泣き出した女の子も、涙をこらえながら聞いていた。お金や文房具を寄付した子、節電をした子など様々だったが、
「できることを考え、行動する」
子どもが出てきたと感じた。
ワールドビジョン(WV)
1950年、アメリカ人宣教師・ボブ・ピアス氏によって、ワールドビジョンは設立された。
途上国に対する開発援助、緊急人道支援、アドボカシー(市民社会や政府への働きかけ)を行なっている。
東日本大震災においては、子どもたちの遊び場や憩いの場(チャイルド フレンドリースペース CFS)を提供したり、
被災者の栄養や健康のことを配慮したコミュニティーキッチンで食事を作ったりしていた。
CFSについては、何度かテレビニュースでも報道されていた。
2011年8月24日付の産経新聞朝刊で、
阪神大震災と東日本大震災発生から3ヶ月間で集まった寄付金を比べると、
大幅に増えているという記事があった。
社会貢献意識が間違いなく高まっていると記事は結んでいたが、そのように信じたい。
一人ひとりが、災害を自分のこととして考え、そしてできることを、できる時に、できる方法で行なった結果には間違いない。
この授業のテーマは、ワールドビジョンの活動方針である
何もかもをすべての人にすることはできなくとも、誰かに、何かをすることができる。
は、全てのボランティア活動、被災者支援活動に通じるものだと考える。
日本に届いたメッセージ
動画投稿サイト you tubeに、世界の子どもたちから、日本の被災した子どもたちに向けられたメッセージを放送したニュース番組が投稿されていた。
「日本を愛しています」 「あなたたちと ともに います」 「一人ではありません」
どんな小さなことでも、日本のことを一生懸命考えて、思いを形にした彼らのメッセージは、被災した子どもたちに大きな勇気を与えたことだろう。
物質的な援助以外にも、心を支えるような援助もあり、そのような援助を必要としていることを、メッセージを見て喜んでいる子どもたちをみて、実感した。
単元計画
@日本と世界の大きな地震・災害について知る
ANPO団体やボランティア団体の存在を知る。
B誰かのために、自分にできることを考える(本時)
C考えたことを発表しあう。
【本時の授業】
指示1 ツイッターに投稿されていたメッセージです。読みます。
発問1 震災から半年、被災地のために何かしたことはありますか。
説明1 人々は、どんな状況でも、できることを考え、実行してきました。
説明2 日本だけではありません。ワールドビジョンというボランティア団体を通して、世界中の子供たちから被災地にメッセージが届きました。
発問2 被災地から新しい友達がやってくることになりました。どんな声かけをしたり、どんなことをしたいですか。
指示2 隣同士、声を掛け合ってみて。
説明3 優しい気持ちや言葉も、相手の心に届きます。
発問4 あなたは、他に何ができると思いますか。新しく来た友達に対しても、被災地にいる友達に対してでもいいですよ。
説明4 全てのことができるということは難しい。しかし、何もかもはできなくとも、きっと何かはできると考えることが、大事なのですね。
《参 考》
・この子を救えるのは、私かもしれない 小学館
・ワールドビジョンジャパン ホームページ
・ワールドビジョンジャパン 各種パンフレット、DVD
・パキスタンを知るための60章 広瀬崇子他 明石書店
・産経新聞 2011年8月24日付朝刊
・3・11絆のメッセージ 東京書店