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越智敏洋(TOSSいちばん星)
「文字を使った式」の学習が、6年生で行われる。
xやyを使った計算の学習である。
啓林館教科書を使っての実践記録である。
【第5時】
式のよみ方。
求め方をいろいろに「考えさせる」部分より、
「説明する」部分に比重を置いて指導を行った。
◆第5時
右のように丸が並んでいます。
発問1 ○ア
丸の数の求め方をいろいろに考えて、式に表しましょう。
教科書には、どのような求め方がありますか。
みらいさん、
つばささん、
たくやさんの3つの方法があります。
指示1 みらいさんの式を書きなさい。
(6−1)×4
発問2 この式を説明します。
「はじめに」という言葉から始めて(6−1)を説明しなさい。
はじめに、(6−1)をして5の固まりをつくる。
はじめに、(6−1)の計算をして5にする。
というように、説明文を作らせる。
5という数字は書かさないようにする。
また、まずは書いてみるということが大切だと教える。
指示2 「次に」という言葉を使って、×4を説明しなさい。
次に、5の固まりが4つあるので、×4をする。
次に、(6−1)が4つあるから、4倍する。
発問3 「だから」という言葉を使って、考え方のまとめをしなさい。
だから、丸アの図になります。
だから、丸アのように5の固まりが4つある図となります。
文章が異なっても、
「はじめに」「次に」「だから」という文頭を共通のものとする。
指示3 つばささん、同じように説明文を書きます。
「始めに」の部分が書けたら、持ってきます。
持ってきたら、続きを書かせる。
【例】
始めに、6の固まりを4つ作り、6×4とする。
次に、重なっている4つを取って、−4をする。
だから、式は6×4−4となり、丸ウの図となる。
指示4 たくやさんも書きます。
始めに、(6−2)をして4の固まりを作る。
次に、4の固まりを4倍にするので、(6−2)×4とする。
そして、隅の4つを足して、(6−2)×4+4とする。
だから、丸イの図となる。
必要に応じて、「そして」などのつなぎ言葉を使ってもよいことを説明する。
○ウ
発問4 「1辺にならぶ丸の個数」に赤鉛筆で線を引きます。
線を引いた部分はいくつですか。
6です。
発問5 この6を何に変えるのですか。
aです。
指示5 では、みらいさん、つばささん、たくやさんの式を変えなさい。
1人ずつ進める。
【みらいさん】
(6−1)×4
=(a−1)×4
【つばささん】
6×4−4
=a×4−4
【たくやさん】
(6−2)×4+4
=(a−2)×4+4
□2
縦20cm、横30cmの長方形の紙から、1辺がacmの小さい正方形を切り取る問題。
指示6 式は、どのように表されていますか。
ノートに書きなさい。
(20+30)×2+a×2
発問6 答えは、あ・い・うのどれですか。
自分で解きなさい。
答えが分かったら、その理由も文章で書きなさい。
答えが分かれた。
そこで、1つずつ確認を進めることにした。
発問7 (20+30)は、図形の何を表しますか。
縦と横。
発問8 (20+30)は、縦と横。
それがいくつありますか。
×2だから、2つ。
指示7 ○あ、この図形に
(20+30)×2の線を引きなさい。
合わせて20cm、
合わせて30cmになるところも赤線を引いていく。
赤線を引く中で、子どもたちの中から
「あ〜っ」
「分かった」
という声があがった。