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音読方法を100知っている先生になろう!
表現を豊かにする音読指導(いろいろな声を出そう)



越智敏洋(TOSSいちばん星

 すらすらと読めるように指導していきながら、様々な表現ができるように合わせて指導していく。
 様々な表現というのは、児童に「考えなさい」と伝えてもすぐに出すことは難しい。教師が例を出し、その後に考えさせることが必要となる。以下のように表現方法に変化を出しながら、指導を行っていく。
 また、「気持ちを込めて読みます。」という指示は、音読の前に文章に内容を理解するという読解も同時に要求している。このような指示の場合、読解で停まってしまう児童がいることが予想されるので、ここでは取り上げない。


方法49 普通の声で読みます。
方法50 大きい声で読みます。
方法51 小さい声で読みます。

「大きい声で」「小さい声で」とだけ指示すると、とんでもない怒鳴り声や隣の人にも聞こえないようなか細い声になってしまいがちだ。
そこで具体的に指示を出す。大きい声であれば、
黒板から跳ね返るような声
教室の一番遠い人の方を向いて読みます。
隣の教室まで聞こえる声
校長室まで届く声
と少しずつ声量を変化させていく。
小さい声であれば、
横で赤ちゃんが寝ているつもりで
隣の人にだけ聞こえる声
自分にだけ聞こえる声
といった指示を出すと、声量を調整しながら音読ができる。

方法52 迫力のある声で読みます。

いろいろな声の出し方があるということを知っておくことが表現方法の多様性につながる。
反対の表現であれば弱々しい声、類似した表現であれば元気のよい声での音読をさせ、その類似点や相違点について考えさせるとよい。

方法53 長く伸ばして読みます。
方法54 短く読みます。(長く伸ばすを使ったあとに)

「せんせいぃ、おはよーござぁいまぁす。」といった小学校低学年でよく聞かれる読み方・話し方を減らしていくために使う。
社会では、そのような読み方・話し方を使う機会がない。むしろ奇異に捉えられる方が多い。正しい言語習得をさせていくためには、なくしたほうがよい。

方法58 標準語で読みます。
方法59 関西弁で読みます。

国語で、標準語と方言の学習がある。
まったく同じ文章を読んでも、方言によって抑揚が変わる。
また言葉を方言に変えて読むと、全く違うものになる。
このような変化を体感する機会になる。

4年生担任時に京都、熊本、静岡の方を山形県に呼んで、方言で桃太郎を読み聞かせを行う、という実践を行ったことがある。山形も含めて4箇所の方言の違いは大変大きかった。
その時の子どもの反応も大きなものだった。

方法60 のどに手を当てて読みます。

音の響きを感じさせるためには、よい指導法の一つである。

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